FX予言集 フィリップFXブログ
介入批判
ユーロドルは1.4の大台を回復し、オプションバリアーを抜けストップを巻き込んで1.4030付近まで上昇し、ギリシャ危機で下落した分の約63%を回復し、あの危機を忘れ去られるような急騰劇を見せている。 さすがにここからは達成感が台頭し、明日の米国雇用統計を控えて持ち高調整のタイミングを図っていたと予想されていたところに、ECBトリシェ総裁のドル安への牽制発言で利食いが旺盛となり下落している。 G7に向けて、米国地区連銀総裁らが通貨安競争へ非難しており、中国や日本などの貿易黒字国に対してのメッセージと受け止められる。 その圧力でドル円には介入が入りにくくなっていることを見透かしてか、投機筋の売りが出ているようである。 米国自身が暗黙で通貨安で輸出を伸ばしたい意向が明らかな癖にほかの国々には文句を言う、基軸通貨を持っている国はコントロールしやすいのであろうか、日本経済には辛い日々が続きそうだ。 この流れでG7会議を迎えて、通貨安への牽制があるとドル円の下値は深くなる可能性が大きい。 介入がなければ80円割れは必至かと思われるので、円売りのポジションは少なめにしておくことだ。 それがクロス円であっても同じことで、危険な匂いが漂い始めているのではないか。 円高が止められないとなると欧州が通貨統合前にやったように、アジア通貨などの決済通貨が必要なタイミングに来たのかもしれない。 今夜の米国雇用統計もそうだが、それ以上にG7会議とそれを受けて来週の相場展開に注目していきたい。 このままドル安が続きユーロドルが1.5まで上昇すれば、米国にもある程度の非難の声が上がるだろう、相場の反転はそこまで待つしか手はないのであろうか。
2010.10.8日 6:32更新
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