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FX予言集 フィリップFXブログ

介入はまだまだ

 先週は84円台まであったドル円も、政府や日銀からの円高に対する言及からの下値警戒感で下げ渋っている。 しかし87円台では輸出の売りが散見されていることから、86.35付近にある抵抗線は一旦破られたが、ストップハンティングでの上昇で終わり、再度上値を止められた事でしっかり上昇とはならなかった。 ドル売りの要素が強いことから、ドル円の下げがじりじりとした動きを見せていたが、米国ダウ平均の軟調がクロス円を下げる要因となって、先週は円全面高とみなされる相場もまだ本質はドル売り相場の中でのクロス円の綾戻しといったところであろうか。 日銀や政府が円高対応の協議とはしているが、ドル円以外のクロス円の下げが大きくなるか、79円台というインパクトの動きを見せなければ介入までの話までとはいかないのではないか。 ここ数カ月を見通すと、米国ダウ平均は金利の下落で今月初めまでは堅調であったが、夏場の薄い相場での上昇だったために買い方が利食いを入れると直ぐに落ちてしまうものの、金利が低下するとまた上昇へ転じる可能性もあるためにクロス円は一気に値を崩すとは考えにくい。 円キャリーからのポジションもあまりなさそうで、売りは本邦輸出筋が中心であり、短期筋は円買いポジションを随分と増やしている事で利食いとしての円売りも出てきそう。 日本の株価が他の先進国より下落率が大きい事から、日本経済に対する国民のマインド低下から日本売りというシナリオも考えられることで、ドル円がドル要因から下落してもそれほど大きいものになるかは疑問である。 むしろ今のようなレンジ内で上値を抑えて徐々に下げていくようなゆるやかな展開が続くとみている。 節目では大きく動くがまた直ぐ戻すという感じで、その間に米国経済指標の改善が見られてくると、今度は多少ドルの買い戻しもありそう。 10月までにはドル売りも一服し、例年ファンドの売りや投信の決済売りが多く見られる株式が9-10月であるために仕掛けやすくはなっているドル売りやクロス円売りだが、金融緩和もある程度織り込んでいるためにタイミングを考えると来月前半が大きなポイントとなろうかと思っている。 また円高で日経平均が下げ基調を強めると、日銀の金融政策からの動きも警戒しておく必要があるだろう。

2010.8.17日 5:45更新

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