FX予言集 フィリップFXブログ
円高一辺倒とはならず。
昨夜は下値目処を示したとたんに、クロス円の上昇でまた短期の仕掛けと思わせるような相場となった。 ゴールドマンサックスへの好決算臆測でアナリストが買い推奨していることや、ポジション調整もあり株価が上昇しクロス円の戻しに火をつけた模様。 本流はどうもニューヨーク市場を中心にして動いているようで、欧州時間までの動きではあまり動意が出ていないのが最近の動向となっている。 クロス円が中心の相場、というか本来は米国株式と金利の動向次第の相場となっているが、その中でドルの売り買いが行われている。 クロス円の中でもポンドが強く、ユーロは逆に上値が重い展開というのは需給の大きさによるもので、ユーロ円の売りがユーロドルの上値も抑えていると見ている。
政府間の金利に対する見解は、ここ最近になってトリシェECB総裁はインフレに対しても警戒を見せ始めたニュアンスが感じられている反面、英国は更なる景気後退への懸念が未だに強く、米国は政府とFRBの見解が少しずれているようだが今は中立の見方であろうか。 金利差からみると細かいところでの動きが多く、各国通貨間での動きは限定されているが相対的に円高方向という動きは変わっていないようだ。 しかしシカゴ先物市場で円買いポジションが今年3月以来の増加となっており、ファンド勢の円買いが始まったばかりであり、今月に入って91円台に3度突っ込んでいるがことごとく戻されているのは買い需要が旺盛だとの共通認識があるためであろう。 昨年の最安値87円を下に突破するにはまずサポートラインの90.50をターゲットとしていたが、91.70のラインも大きなターゲットと変化している。 下がるのであれば、テクニカルから95円は避けたいところで、徐々に上値を抑えていき、材料が出れば一気に下がるというような動きが模索されるのではないか。 日本の個人投資家もユーロ円を中心に円売りポジションが増えてきており、90円に近づいていくと買い持ちを減らしてくる可能性もあり、80円台が見えてくるかもしれない。 ただ、そうなれば日経平均が大幅に下げられると思われ、89円から一気に下かというとそうはいかないように思う。 それにはある程度の材料が必要となるのが前提だが、クロス円と同調して動いている米国長期金利が徐々に下がっていることなどが一つのきっかけになるのかもしれない。 やはり、現在はGMの破綻で企業では懸念があまり大きくなく短期的には手が加えられやすい米国企業業績は重要な指標の一つとなってくるので、株式同様に円相場反転上昇に注意が必要である。
2009.7.14日 5:37更新
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