FX予言集 フィリップFXブログ
有事のドル売り??
中東諸国の地政学的混乱で有事のドル買いとはならず、スイス買いとなっているのが最近の流れである。 ここのところ世界株式相場が上昇し、それに連れてかインフレ懸念から利上げを断続的に行ってきた新興国への資金流入が止まらず株価も上昇へと動き始めていることで、先進諸国が警笛を鳴らす意味でも利上げの構えを見せ始めている。 このように先進国の金利が下げ止まりから上昇と反転するタイミングとなっているために、市場はそれに敏感となっており、中東懸念から原油価格の上昇が米国のインフレに及ぶのを鑑みての悪い金利上昇と見なされ、先行きの景況感の側面からドル安となっていると見る。 加味して欧州がインフレ懸念を強く抱き始めていることも反してドル安の材料ともなっていて、通常とは違う相場展開が続いていると言えよう。 ただでさえ米国住宅価格は尼上昇を見ていないことでエネルギー価格や食糧価格が物価上昇に寄与していることを考えると、景気はまちまちだがインフレというスタグフレーションの可能性から基軸通貨への懸念というところまで市場の憶測を呼んでいるのであろう。 ドルインデックスは昨日、今年の安値を更新し、昨年安値まであと1ドルほどに迫っている。 ドルはテクニカルでは売られすぎの水準であるが、中東情勢によっては下方向への投機が見られるかもしれない。 水準が行き過ぎるとドルに代わる通貨はという議論にもなるので、戻しは見るであろうが、短期の戻しはあってもまだしばらくはドル安の流れで一貫しそうだ。 今日のところはOPECの原油増産への協議が行われており若干ドルの買戻しに繋がっている。
2011.3.8日 5:01更新
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