FX予言集 フィリップFXブログ
フットワークの違い
英国はインフレ率が4%に達し、GDPがマイナス推移にも関わらず利上げで対処せざるを得ない雰囲気が蔓延している。 それを見込んでのポンド買いが優勢で、1.63台手前で失速したポンドドルは約400ポイントの修正後、再び上昇に転じていてターゲットとしては1.6210辺りであろうか。 フットワークの軽い政権下での利上げ模索となっていて、なかなか他の先進国では簡単にこうはいかない。 大きな面積を持つ程、国隅々までに気を配る必要があり動きが遅れ気味となる。 小さな面積の日本はしがらみが多く、国民性から動きは遅くなりがちで、現在は悩ましいデフレが決定時に更に複雑な背景のひとつとなっている。 英国中銀は今日インフレ予想を発表する予定となっており、これを引き金に1.62を伺う展開となるのではないか。 値ごろ感からポンド円に売りが出ているようだが、逆に日本市場で押し目を作ると続伸が続きやすいのがこの通貨であり、一方向へ行きだしたらどこまで行くかは読みづらい。 簡単に逆張りで攻略しようとすると、大きなしっぺ返しが待っている。 ボラティリティ(変動率)が低下している時間が長いので、ボラがひとたび上昇すると大きくなりやすいので気をつけてもらいたい。為替全般に市場はドル買いとはなっておらず、全般にはユーロ売りスイス買いに変化しつつあり、円は若干安い方向へベクトルはついているが3月末を控えて実需の売りも多くもみあいながらの展開。 その中でもクロス円上昇に大きく寄与しているドル円は、83.70のバリアーを破り上昇を狙っているようだが、84円台前半はまた売りが今まで以上に多い感じがしており一筋縄ではいかなく、ダウ平均の下げなどでクロス円が落ちれば引っ張られてじり安ともなりかねない。 円を媒体にしてのヘッジは良いが、今はユーロやドル絡み通貨ではやめておくほうが無難だろう、ユーロが単独で動くことも多く各国の金融政策に違いが出だしていることからリスクは大きいように思える。 ということは各国経済基盤の違いから先行き経済への認識にずれが出始めていることを示しているのではないだろうか。
2011.2.16日 3:34更新
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