FX予言集 フィリップFXブログ
米国株式相場
エジプトでのデモ騒ぎからの悪影響も長続きはせず、株式相場は堅調推移と戻りつつある。 さて為替相場はどちらかというともみ合い程度の動きで推移している模様であり、ドル安が大きくクローズアップされているようだが、今週末には米国雇用統計が控えていてイベントを前にこれ以上は大きくドル安へと動くのは難儀ではなかろうか。 クロス円相場に垣間見るリスクへの動きがどうなるのかは株式相場の行方も気になるところだから吟味してみよう。
米国ダウ平均は12000ドル前後での推移であるが、リーマンショック後の2009年初旬の6464ドルからは約2倍の水準まで上昇しており、これが消費活動へのマインド好転に役立っているのは偽りない。 フィボナッチ比率で見てみると史上最高値の14163ドルから6464ドルの61.8%戻しである11224ドルが抵抗線として機能していて、ここを抜けると76.4%戻しに12348ドルを目指す展開がテクニカル側面からは見て取れる。 対して長い低迷を抜け出しそうなハイテク関連指数のナスダック平均は、2000年の史上最高値である5048ドルが長く君臨していて、安値の1108ドルまで約4分の1の水準まで下落した後は少しずつ地道に上昇してきた。 やっと今、長年のターゲットである2825ドルまで接近していて、これを破るとダブルボトム形状となり、ダウ銘柄からナスダックへの流れを助長していくものと思われる。 オバマ政権は暗黙のドル安でハイテク企業の輸出を促しており、これも寄与しての上昇率逆転現象が見られるのだろう。 この抵抗線を抜けても、3000ドル付近に大きな抵抗ラインが幾つか存在しているが、堅調推移のまま進んでいくと3100ドル達成後に上昇スピードを増す可能性が大きいと読んでいる。 これはあくまでもテクニカル要因からの読みであるが、過動流動性からの流れから先進諸国が利上げまで言及するほど世界中に溢れたマネーは行き場を未だ探しており、米国は遅行指数の雇用の回復を待ってからの利上げ、欧州は足並みが揃わない経済情勢を鑑みる必要があり、日本はデフレ、その点フットワークの比較的軽い英国のみが利上げへの動きを強めているだけである。 早くこの株高が経済活動へ好影響を与えることで適正な金利水準へといざなうであろうが、そのタイミングを待つにも時間がかかるのかもしれないが。
2011.2.2日 5:20更新
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