FX予言集 フィリップFXブログ
食糧かハイテクか?
この数日間はドル円が上昇し、全般にドル買い戻しでのポジション調整が進んでいる様子が伺える。 ユーロドルは1.3730付近までの下落で、1.3700を狙う動きは見られたがさすがに数日でドル買いが本格化することはなかった。 今はまだポジション調整の動きの中での推移であって来週のFOMCを睨んでの利食いが台頭中である。 今日はほぼ短期筋のポジション調整は終わりに近づいている動きと思われており、中、長期のドル売りポジションには動きが見られていない。 個人的な感覚から推測すると、短期筋が落としたドル売りポジションのトータルは、8割方減ったのではないか。 中期筋が買い戻しに出るとドル買いが本格化と見なされるだろうが、テクニカルだけの要因では動く筋は少ないのではないだろうか。
日本政府は、円高で押されている経済運営の最中G20では経常収支問題が提案されていて、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)という貿易協定に参加するのか協議されている模様であり、円高のタイミングで各国が強く勧めているのは弱みに付け込まれていることもあり、頭の痛いことばかりとなっている。 合意すれば、農業への悪影響は大きいが輸出産業には救いとはなるがなかなか難しい問題である。 牛肉はほぼ50%程度の関税を外国産に上乗せているが、それ以外の食肉ほとんど5%程度、野菜は平均10%程度であり、逆に輸出は米国向けでいくと現在5%が課せられている計算となる。 貿易自由化を掲げていた民主党であるから合意へは積極的とならざるを得ないが、円高でそれもやむを得ない状況であろうか。 合意すれば食料品価格の下落が進み、全体でデフレ要因ともなり兼ねないので慎重さが必要となろう。 もし合意となれば多少は円安要因となるかもしれない。
来週のFOMCでは、量的緩和での月間資産買い入れ額が800-1000億ドルとほとんどのエコノミストが予想している模様で、総額については1兆ドルをはさんでの予想が多い。 日本は日銀が先日総買い入れ額を35兆円としているから、米国はその約3倍くにはなり相当大きい規模である。 その予想額を基にして相場が動いていくだろうが、それについてのコメントも気になるところで、バーナンキ議長の本気度を測る相場となりそうだ。
2010.10.28日 12:15更新
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