FX予言集 フィリップFXブログ
ルーブル合意の時に似ている
昨日は、米国ダウ平均上昇で若干のドルへの買戻しが入ってドル安一服となっていたが、本日シンガポールでMAS(金融管理局)がドル安に対応するためにシンガポールドルの許容変動幅を拡大させたことで、一気にドル売りへ転じた。 米国FRBが金融緩和拡大を練っているという背景の最中であったために、ドル売りの材料としてクローズアップされてドル売り仕掛けが入った模様。 まさに1987年のG5,G7を経て大きくドル安に振れた環境に似通っていて、G7で通貨安への批判があり、次のG20が控えている歴史的な事もドル売りへと連想しやすい相場となっている。 今日のドル売りは投機的であったことで、欧州市場後半に米国の物価指数上昇を背景にドルが買い戻されている。 投機資金は、スイスから金や円に向かっており、ドル安の流れを止めることが難しい情勢は続いている。 しかし、仕掛けが続くことになると各国の本格的なドル買い介入やドル安への批判が米国へと浴びせられる可能性も否定できなくなるから、これから一辺倒なドル安に追随するのは危険ではないだろうか。 カナダドルは再度パリティー割れ、豪ドルはパリティーまであと僅かまで迫ってきており、これらの国の輸出に大きく影響を与えてくるだろう。 節目の数字で各国が為替相場にどう対応するかが注目されてくる。
ドル円は、じりじりと値を下げて81円のバリアーを割ったところでの買い戻しとなっていて、81円はテクニカルからサポートされやすい。 ただこのレベルでは79.75の安値は視界に入っており、現在投機マネーの大きさから言ってそこまで持っていくのは難しくはないが、最安値更新となるとなかなかやらないとは言え介入にも気をつけていく必要が出てくる。 ユーロドルの上昇もやりすぎの感は否めないが、政府筋の買いが入っていると意外高する通貨ペアーだけにどこで止まるかはわからない。
2010.10.15日 4:06更新
固定ページ
アーカイブ
- 2011年3月
- 2011年2月
- 2011年1月
- 2010年12月
- 2010年11月
- 2010年10月
- 2010年9月
- 2010年8月
- 2010年7月
- 2010年6月
- 2010年5月
- 2010年4月
- 2010年3月
- 2010年2月
- 2010年1月
- 2009年12月
- 2009年11月
- 2009年10月
- 2009年9月
- 2009年8月
- 2009年7月
- 2009年6月
- 2009年5月
- 2009年4月
- 2009年3月
- 2009年2月
- 2009年1月
- 2008年12月
- 2008年11月
- 2008年10月
- 2008年9月
- 2008年8月
- 2008年7月
- 2008年6月
- 2008年5月
- 2008年4月
- 2008年3月
- 2008年2月
- 2008年1月
- 2007年12月
- 2007年11月
- 2007年10月
- 2007年9月
- 2007年8月
- 2007年7月
- 2007年6月
- 2007年5月
- 2007年4月
- 2007年3月