FX予言集 フィリップFXブログ
月末要因
米国議会下院は、人民元切り上げを促す対中制裁法案を賛成多数で可決させ、後は上院での採決と大統領の決断を待つこととなった。 このまま可決され実施されれば、中国製品への関税が大きく引き上げられることとなり、その圧力を和らげる意味でも昨日中国人民銀行は、人民元の弾力化を強化する方針を示している。 人民元が切り上げられると、円にも圧力が掛りやすく介入も簡単にはいかなくなる。 米国は明確に輸出増加を狙っており、ドル安はやむを得ない状況と思っているのは間違いない。 景気先行きが不透明な中、FRBも追加量的緩和策へと動く流れではあるが、議長以外のメンバーの中にはこれ以上の緩和には反対とする意見も出ている。 日本は短観から現状は良いが、先行き悪化懸念が織り込まれており、量的緩和へ向けての動きが強まってきそうで、次回の会合に注目が集まる。 日米共に、金融緩和拡大への思惑が強い中、欧州では増税の動きが出ており財政緊縮で赤字減らしの流れであり、ユーロ安で潤った輸出企業が多いために金利はインフレ懸念へと目が向けられているようだ。 そうしたことから、ドル安、ユーロ高、介入が支える現状の円安と動いていることで、クロス円の上昇へと繋がっている。 本日は月末ということで、ドル円やユーロ円に売りが出ている模様であるが、他のクロス円はあまり動いていない。 今日に限っては、このままユーロ円が下げ基調を保ち、欧州市場を迎えるとユーロの利食い等で一旦安い場面も見られるかもしれない。 ユーロ円は、直近の下値目途としてはサポートラインである113.30-40辺りであろうか。
2010.9.30日 11:02更新
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