FX予言集 フィリップFXブログ
流れ
昨日は、財務省から金融機関への指示や日銀のレートチェックの噂などから、ポルトガル国債の入札好調さという背景へと繋がれ、ドル円の買いからユーロ円の買いを促し市場ストップを若干巻き込みながらの円安基調を見たのは久しぶりだった。 米国市場はオバマ大統領の新たな経済対策を見極める動きでまちまちとなったが、ユーロへの買いが目に付いた。 オーストラリアの雇用統計が好調な結果を示していることで、豪ドルの買いが旺盛となっており、豪円への下値はウェッジでの抵抗線にきちんと阻まれて77円台へと上昇したが、日本の個人投資家からの売り観測が大きく影響したのもあり、もみ合いに転じている。 その円買いがドル円やユーロ円に波及したのか、現在は双方共に下落基調へと転換している。 昨日は買われていたユーロも今日は逆に売られており、欧州金融機関への懸念がソブリンリスク再燃という形となっているようだ。 米国が財政赤字悪化は覚悟ながらも経済対策を積みましており景気へ機敏な動きをしているのに対し、欧州の動きの遅さをつくように市場が突きつけている催促相場ともとれる動きであろうか。 ストレステストでも偽証がなく透明性に優れている米国と比較して、欧州は正確さへ疑問があるということと、政府や中央銀行の足並みの悪さがこういう場面で市場に足元を見られるパターンは昨年から続いている。 金価格も高値に接近していることもあり、長期的には財政赤字でドル売り局面は変わらないが、市場のテーマ次第で短期的には若干変化が生まれてくるのかどうか。 米国は投信の売りがかさみやすい時期を迎えてのダウの動きに不安がある中で、民主党代表選挙後、金融緩和策拡大へ日銀の動きから介入へと憶測が飛び交うタイミングであるため、今月、来月は相場の流れの変化をしっかりと読み取ることが重要となりそうだ。
2010.9.9日 5:08更新
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