FX予言集 フィリップFXブログ
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欧州金融機関が保有している国債に関連した損失が報道され、ストレステストで一部の金融機関がソブリン債の保有高を実態よりも少なく申告していたことが明らかになり、リスク回避の動きが強まっており、スイスや円に資金が流れ込んでいる。 昨日は、円と共にスイス通貨も買われユーロスイス、ドルスイス共に年初来安値を更新した。 比較してスイス円は、どちらかというと今年後半に入ってからは高い状態が続いている。 クロス円の中でもオセアニア円やスイス円、カナダ円は、中には大きい動きはあったが年初のレベルからいうとそれほど大きく売られたという印象は少ないのではないだろうか。 東京市場ではドル円に続いて、実需や取引高の多いユーロ円が大きく下げている事で円高という印象が強いのであろう。 ドル決済が多いので輸出企業はドル円を気にしてはいるが、円の名目為替レートは円高が急であるが、物価指数も加味した実効為替レートはそれほど急な円高を示してはなく、それが円高進行を肯定する理由づけともなり得る。 毎日、じりじりと円高に振れていて急降下まではいかない相場であるために実質の介入までは随分引っ張られそうだ。 下値では実需の円売り注文も多いと見られているために、クロス円と共にリスク回避を背景にゆっくりとした下攻めは戦国時代の兵糧攻めのような感覚であろうか。 日銀総裁は、円高メリットを強調するスピーチ内容があったように、今は行かせるだけ円高へ促し企業にM&Aの動きを強めさせる良い機会であって、海外も景気がままならなく安い価格の企業が増加しているうちに手を打っていく時間稼ぎとも取れる。 さすがに70円台では動く可能性は大きくなるが、まだわからない。 とにかく代表選挙が終わらないと内閣も確定せず、指示を出しづらく介入は発言のみとなるから仕掛けは出やすいタイミングに近付いている。
2010.9.8日 5:33更新
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