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FX予言集 フィリップFXブログ

懸念は残る

 雇用への不安感が増大している米国では、各州の雇用率が軒並み低下しているようだ。 これは企業が人件費カットに動いている事が伺え、この現象が続くと消費減少へとなるのは目に見えている。 物価動向を研究している投資家やストラテジストの中には、インフレ率がこれから更に低下しデフレとなる可能性が上がってきていることを示唆する意見が徐々に増えている。 その流れを汲むことになるのだろうか、最近のFRBのスタンスに変化が見られており、噂では一層の金融緩和スタンスとなることも予想するところも少なくはない。 一方欧州ではストレステストの結果が目前と迫っており、その中で幾つかの金融機関への肯定的な見通しを報道していることでユーロ相場に落ち着きが見られている。 ここのところ株価も他の先進国と比較しても堅調推移となっており、ある程度の結果への織り込みは為替にも入っているように思える。 IMMシカゴ先物での取り組みもユーロ売りポジションが徐々に減っており、結果次第でどちらに振れても良いようにリスクを限定しているようだ。 
 先日バーナンキFRB議長の議会証言があった。 先行き景気が雇用不安から下方修正され、必要に応じて一段の政策を講じるとの発言がありダウ平均が下落し、ドルではなくクロス円に売りが入っている。 米国長期金利が低下しているのだがドル売りとはならないということは、もうこのイベントは既に織り込んでいると言えよう。 欧州経済指標が軒並み良かった事で、ここから下にサポートラインがあることもありクロス円全般の買い戻しに繋がっていて下げ渋っている形となっているが、まだストレステストや不透明な企業決算などがありユーロ円などは需給次第では110円割れの可能性もある。 ただ欧州のストレステストは企業に大甘という報道がされており、期待通りの結果となるのはある程度織り込んでいるだろうから、結果後のユーロの動きに注目したい。 米国市場に入ると景気先行指数に続き中古住宅販売が予想を上回り、本日決算の企業が軒並み好結果だという事で、クロス円の買いを膨らませているがダウ平均も出来高が少ない中での上昇であるから、材料次第ではまた下げてくるディーリング相場となっているために先行きはまだレンジ内を想定している。 来週から実施される日本の証拠金率変更で顧客の資金不足から損失の円買い決済が出る可能性もあり、円高へと仕掛けが出ることも想定する必要があるだろう。 材料が多いだけに週末、来週にかけては波乱も予想される。

2010.7.23日 4:48更新

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