FX予言集 フィリップFXブログ
ドル売り、ユーロ買い要因
昨晩のFOMC議事録では、見通しが悪化している向きもあり一段の緩和措置検討で成長見通しを下方修正したことから、米国金利が低下しドルの頭を重くした。 日米の金利差縮小で下げ始めたドル円は、今日の中国の経済指標が小売、鉱工業、それに消費者物価、GDPがそれぞれ予想以下だったことで中国上海株価指数は上昇して始まった。 しかし、その後、大型企業である中国農業銀行の上場に向けて先回り買いをしていた向きからの利食いで下落に転じたことでクロス円にも売りが入り下落基調となっている。 日本時間で前日に続いて89円台を付けていたドル円であるが、2日連続でそこで止められ下落して88.00を割れていることから短期でのダブルトップ形成から軟調推移となっている。 ユーロはドル売りからの買いが入っており、ポンドドルと共に上昇している。 豪ドルも中国株式の軟調が響いて下落に転じている。 中国は経済指標が若干悪かったものの、裏を返せば物価指数の下落で不動産価格が抑えられていることが推測され、過熱感に関しては落ち着きが見られていることで中長期での成長にはプラスであろう。 先程、スペインの15年債の入札が実施され、需要が予想以上に旺盛だった事でユーロの買いに繋がっており、ユーロドルは高値1.28台まで付けている。 昨日の米国市場でドル安、今日の欧州市場でユーロ買い要因と重なればユーロは上昇一途となる。 しかし、テクニカルでは1.28台では抵抗ラインが幾つかあり、これを簡単に抜くのはもう1,2つファンダメンタル要因のサポートが必要ではないだろうか。 ユーロに関してはここから上が上昇基調に乗せる勝負レベルとなってくる。 本日は、米国経済指標が多いことからドル安が進むと、ユーロドルの上値の壁を次々と破っていく可能性も出てくる。
2010.7.15日 6:25更新
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