FX予言集 フィリップFXブログ
クロス円上昇
クロス円は、金曜日の欧州市場では高値から安値まで上げ下げに終始していたが、米国市場に入ってからトリシェECB総裁の信頼できる通貨だとするユーロへの発言や懸念があったスペインの国債入札で資金調達がうまくいったことで、それまで堅調推移だったユーロに買いが大きく入った。 株式市場も堅調だったことで全般にクロス円も上昇となった。 日本市場で買われたクロス円は、欧州時間ではどちらかというと利食いだったが、米国市場が開く前から買われだし高く引けている。 本日に入っても、ユーロへの買戻しが続いており、アジア株が高いこともあってクロス円も急伸している。 ユーロ円は112円台をつけ、ドル円は92円回復を狙っている。 それらを上に抜けていけば、ストップを巻き込む可能性があるが、それより上には売りの観測があって重いのではないか。 ドル円は抵抗線が92.20、ユーロ円は112.50付近にあり、そこまでがとりあえずのターゲットとなるだろう。 今回の戻しは、欧州危機に於ける悪材料のある程度の出尽くし感と、南欧諸国の国債発行がうまくいっていることによるものである。 しかしまた新たな材料が出る可能性のある欧州市場に入ると、先週同様に一旦利食い相場となる可能性が大きく一辺倒の動きでは済まされないだろう。 まだ市場が大きくセンチメンタルが変化したとは思えないことと、オーストラリアが休みで若干薄い中の上昇によるものであるために、短期のショートカバー程度の買いが中心でもストップを巻き込んでの上昇であり値動きが比較的大きくなったと思われる。 米国の景気懸念や中国のインフレ上昇で世界経済に警戒感があることで、ここから大きなクロス円の買い戻しまでとはいかないのではないか。
2010.6.14日 12:38更新
固定ページ
アーカイブ
- 2011年3月
- 2011年2月
- 2011年1月
- 2010年12月
- 2010年11月
- 2010年10月
- 2010年9月
- 2010年8月
- 2010年7月
- 2010年6月
- 2010年5月
- 2010年4月
- 2010年3月
- 2010年2月
- 2010年1月
- 2009年12月
- 2009年11月
- 2009年10月
- 2009年9月
- 2009年8月
- 2009年7月
- 2009年6月
- 2009年5月
- 2009年4月
- 2009年3月
- 2009年2月
- 2009年1月
- 2008年12月
- 2008年11月
- 2008年10月
- 2008年9月
- 2008年8月
- 2008年7月
- 2008年6月
- 2008年5月
- 2008年4月
- 2008年3月
- 2008年2月
- 2008年1月
- 2007年12月
- 2007年11月
- 2007年10月
- 2007年9月
- 2007年8月
- 2007年7月
- 2007年6月
- 2007年5月
- 2007年4月
- 2007年3月