FX予言集 フィリップFXブログ
ユーロの動き
下げがなかなか止まらないユーロだが、歴史で紐解くとユーロ通貨の導入は1999年の一月で年初早々から担当スタッフは準備で忙しかったことを覚えている。 導入時のユーロドルはそれまで欧州の主要通貨だったマルクと換算され今のレベルに近い1.17台で始まり、最初からいきなり売られ始め数ヶ月で1.1を割り込み、その年の年末には1の大台割れとなった。 その時のユーロ円は130円台で始まったが翌年2000年の夏場には88円台までの暴落となってしまった。 その後、日本国内から大きな買戻しが始まって90円台からひと月足らずで110円辺りまで戻したのが記憶にある。 一方ユーロドルは、ユーロ円の戻しがあっても底値近辺での推移が続いていたが、2002年からは米国のイラク戦争からの財政赤字拡大や経常収支の悪化で対ドルに対して値を上げていった。 導入時点で1.1747であったことを考えると、このレベルが一つの下げのターゲットとされるであろう。 1.17台を割り込むと、一段の下げに見舞われる可能性も残っているだけに重要なレベルとも言えようか。 最高値が1.6ということを考えると1.1-1.2のレベルはある意味中立レベルと認識されてもおかしくはない。
こういう下げになってくると、ハンガリーの通貨切り下げやギリシャのユーロ脱退などの大きな政策転換などの市場が想定しない手があると反転に転じる可能性も残っているだろうか。 それとも世界的に株価の下落基調が大きくクローズアップしてくると、欧州にはプレッシャーがかけられて連合の同調を図る動きも考えられるのではないか。 ただ今のところは主軸であるドイツの輸出企業がユーロ安によって恩恵を受けていることから、しばらくはこのままでもいいのかもしれないが。
2010.6.8日 10:17更新
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