FX予言集 フィリップFXブログ
物価
昨日発表された、米国商品先物取引委員会で通貨先物の取り組みは意外とドル買いが増加したという結果となっている。 ユーロへの若干の買戻しが見られたので、ドルはまちまちかと思えたが、ほとんどのメジャー通貨に対して買い越しとなっている。 やはりユーロへは売り持ちをしたい投資家が多いようで、これがドル買いを減少させない一因であろう。 金曜日は英国以外の経済指標が良く、欧州株の大幅上昇でクロス円の買いにつながっている。 その要因はギリシャが支援要請したというニュースからであったが、世界的な景気回復の流れと相まって、投資家はリスクテークに積極的な姿勢を見せている。 今はどちらかというと、デフレよりインフレ懸念の方が大きいが、まだ先進国と比較すると物価が低い新興国の需要が世界経済を支えている構図とされ、その低い物価がインフレを緩やかにする働きがあるのではないだろうか。 安い品物を作る為に、低コストで効率よく品物を作って運んでいくために、企業はコストダウンに力を注いでいる。 先進国の物価が新興国の需要によってさや寄せされていくのはいたしかたない。 米国は新興国に対してはドル安で輸出を増大させたい動きが顕著で、この動きもまたインフレの頭を抑えていきそうだ。 内需がしっかりしていない輸出大国の日本は、他の先進国と比べてデフレから抜け出すことは容易ではない。 中国が日本の物価に近づいてくるのを待つしかないのか。 日本は米国以上に一旦大きく円安政策を進めるべきであり、デフレ脱却させるにはそこからの円高を見込んで輸出企業が資金を国内に還流させる場を提供すれば流れは変わるだろう。 大幅な円安が日本の投資家にも恩恵をもたらすことも考慮して欲しい気もするのだが。 ドル円120円では物足りない、円キャリーの乗せると140円辺りまでいかがであろうか。
2010.4.27日 4:44更新
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