FX予言集 フィリップFXブログ
上値は重い
ギリシャへの支援がEUとIMFの協力によってなされたことで、市場への安心感を誘い、ユーロの買戻しが顕著となった。 トリシェECB総裁の反対意見で押す場面もあったが、その決定が世界経済への安心感にも繋がったようで、クロス円の買いという動きの方が説明しやすいか。 テクニカルで見ると、ユーロドルが1.31台からの反騰を予想していたが、下落中の1.34台でのサポートが続いていた後での突っ込みで材料出尽くしも相まって、ひとまずショートカバーでの戻り相場となっている。 ギリシャ支援を受け為替相場が反騰しているにも関わらず、ユーロの短期金利が過去最低水準で3日間も動いていない事から、上値は限定的だと思われる。 但し、テクニカルでもユーロが上昇に転じている時に金利が水準を上げ、経済指標の好転などが出てくると、市場はある程度の買戻しを余儀なくされる雰囲気に包まれやすいので注意が必要となろうか。 伸びてもユーロドルは短期では先月から今月にかけての高値である1.38辺りで止まるのではないか。 PIGSというギリシャ以外にも数カ国の債務問題が控えているために、時間との勝負となろうか。 株式市場の堅調さが消費マインドにも火を付けて旺盛が消費を取り戻す事が出来るのか、それとも米国と同じく住宅バブルのつけを払う必要に迫られるのか。 後者であれば、ユーロは再度売り込まれて、財政赤字問題以外にもデフレの不安まであるかもしれない。 今のところは、柔軟で対応の早かった米国の経済回復が先にきそうでドル買い基調が継続される可能性の方が大きいと考えている。
2010.3.30日 12:38更新
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