FX予言集 フィリップFXブログ
リスクは下方へ
EUがギリシャ支援に対して否定的だという報道で、ユーロが下落となっている。 他に数カ国もの不調経済国家が控えている事で簡単に資金を出すわけにはいかないのか、それともバッサリとギリシャを切り離し、政府主導の景気回復から消費、輸出中心へとシフトがうまく行っていない現状を打破したいのかわからないが、ユーロ不安が大きくなっていることは確かである。 ギリシャはIMFへ救済を要請しても、資金が足りるかは不確かなようでそれもまた後々の懸念となってくる。 欧州も米国のように域内消費がもたついているために、中国やインドなどの新興国への輸出を増やしたい目論見はもちろんあるだろうから、ユーロ安は暗黙の了解ではないだろうか。 大きく見ていくと、米国は南米、欧州はアフリカや中東、日本は中国と近隣新興国を控えているが、アフリカはまだ時間がかかり、中東は南欧と同じで不動産高騰のあおりを受けて景気減速の危険もまだ残っているために、比較的地理的に分が良い日本円買いとなっているのは不思議ではない。 オセアニア2国を除けば、主要先進国は依然低金利継続で紙幣を刷り続けて紙幣価値は下がっていくので、アジアを取り込みやすい地理にもあるオセアニア通貨が買われるのは理に叶っている。 ただ経済規模がメジャー国と比較すると小さいので、長期間安定は商品相場次第となるだろうからここには注意が必要である。
ユーロドルは先程1.3447まで下落し、重要な抵抗ラインである1.3430に急接近したのは肝を冷やした。 ここを下回るとその下にオプション観測や、ストップ設定があるはずで、下落リスクが高まってくる。 さすがに日本市場では無理かもしれないが、欧州時間に入ると目前のターゲットを掴みに来ないはずはなかろう。 こういう状況ではたまに買い注文がサポートラインより上に入ってきたり、買い上げ玉が出てきたりして底割れを防ぐ防戦買いが出る時もあるが、いまの状況では下へのリスクが大きいのには変わりない。
2010.3.24日 1:00更新
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