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FX予言集 フィリップFXブログ

単独での動きも

G7では、特別なコメントなどはなく外国為替への言及も控えられた。 欧州圏への懸念あるが、ある程度のリスクはユーロには織り込んできた可能性が大きい。 これからの下落があるとすると欧州主要国の景気後退か、それ以外の国々のソブリン懸念への警告となりそうだ。 それより米国ダウの下落も気になるところだが、これも中国経済への不安と2番底への警告も含んでいると思われる。 政策を余程間違えなければここから下は危険水域だが、また米国債への懸念が膨らんでくると突っ込み売りも見られるかもしれない。 欧州はスペインやギリシャ、ポルトガルなどの住宅価格が2007年にかけて大きく上昇し、実は上昇率では米国のそれより大きく、サブプライム問題以降は欧州金融機関への足かせとなる可能性が大きいと思っていたが、今になってようやく表面化することでバブル認識への難しさをECBは感じているところであろうか。 新興国が踏みとどまって世界経済を支えている間に、先進国諸国が経済成長へとうまく移行出来ないと次はデフレの問題が表面化してくるであろう。 日本はここ30年もの間、デフレからはっきりと脱却出来ずにいて、様々な企業が格安商品をマーケティング戦略商品の要をしていく動きも顕著であり、またそれでないと売れないという消費者の賢さがインターネットによって助長されている良い例である。 各国の財政赤字の拡大が、ソブリン債への格下げ懸念へと表面化しだしているので、これから政府支出を増大することは難しい。 景気と財政の綱引きで、先進国の中ではデフレに向かっていく動きが出てくるかもしれない。 それを救うのは新興国のみであろうか。
 
悪材料の出尽くしとテクニカル要因から、クロス円はショートカバーが中心の動きとなっている。 これも米国ダウがしっかりしないといつ下落してもおかしくない動きではある。 先にオセアニア円が先導していき、後で他のクロス円がついてくる動きは経済ファンダメンタル懸念への大きさからみて安心買いの順番では理に叶っている。 オセアニアはアジアの消費も取り込みやすいという地理学的利点もあるようだ。 豪ドルはダブルトップの形で下落していたが、じりじりと堅さを見せてくるのではないか。 今年の為替は、ドル相場の戻しで始まったが、これからはドルというより各国経済次第では単独通貨の顕著な動きも出てくる可能性もある。

2010.2.9日 8:28更新

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