FX予言集 フィリップFXブログ
明日は前哨戦
今週は、米国市場での統計待ちかというほど海外市場での動きが少なく株価と連動するクロス円と統計から自国通貨への動きが多少見られるくらい。 後は、欧州ギリシャやポーランドなどの動きやそれに対する当局からの言及などで振れる程度で、雇用統計前の調整期となっているようだ。 明日は米国で雇用統計の前哨戦であるADP雇用統計が発表されるので、若干のポジションの傾きが見られそうだ。
ちなみにADP雇用統計とは、 民間の給与計算代行サービス会社であるADP(Automatic Data Processing)社のデータを用いて、マクロエコノミック・アドバイザーズ社が発表している雇用統計。 2006年4月分から始まったので、まだ歴史の浅い指標であり、米労働省の雇用統計は毎月第一金曜日に発表されますが、ADP雇用統計はその前の水曜日に発表されるので、本丸の雇用統計を占う意味である程度の注目は集める。 ADP雇用統計は民間のみ全米50万社、全米雇用統計は政府機関を含めた約30万社と、双方比較すると前者の方がサンプル数は多い。 後の違いは統計の出し方であり、ヒアリングとそれ以外の情報を基にした予測から数字を割り出しているのがADPで、本統計は各家庭からヒアリングした実際の統計が中心のようである。 本雇用統計は項目が細かく分かれていて、10以上にも及んでいる。
前回は、数値が予想より悪くドル売りに大きく傾いた動きであった。 前月のブログ内容を書いておくので参考にしていただきたい。 この日の一瞬の高値がドル円は今年のひとまずの高値で、ここから90.30付近の安値までじりじりと下げていった。 ドル買いの流れをひとまず食い止めたように見えるが、ドルと言うよりは次の週よりクロス円の下落が始まったのがこの日であったという印象が大きい。 今回はクロス円の買戻しが始まるのかという観点も頭に置いておきたい。
ドルロングの投げ
米国雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月よりマイナス8.5万人となり変わらずという予想から雇用者数が大幅に減少したためにドル売りとなった。 指標前に短期筋は多少のドルロングであったために、やれやれの売りが出たようであった。 更にその後、地区連銀総裁の一人が緩和的な金利政策を続ける事が必要だとコメントし、早期の利上げ期待を後退させユーロドルの上昇に弾みをつけた格好となった。 クロス円は雇用統計の悪化にもかかわらず堅調であったために、下値は堅くやや上昇となっている。 ドル円は指標前に93.50-60にあった200日移動平均線を一瞬抜けたものの、その後買いが続かなかったことから、上昇トレンドに大きく乗ることは出来なかったようだ。
今日もドル円は下げ気味だがクロス円は堅調、ダウ先物平均が40ポイントほど上昇しており背景には中国の積極的な財政政策継続報道があるようだ。 雇用統計の結果が悪かったにせよ、ダウ平均の堅調さは今年中の米国の利上げ予想を強める背景となりやすく、92円の割れないままで推移すればドル円は調整後には堅調さを取り戻すものと予想している。
2010.2.3日 4:07更新
固定ページ
アーカイブ
- 2011年3月
- 2011年2月
- 2011年1月
- 2010年12月
- 2010年11月
- 2010年10月
- 2010年9月
- 2010年8月
- 2010年7月
- 2010年6月
- 2010年5月
- 2010年4月
- 2010年3月
- 2010年2月
- 2010年1月
- 2009年12月
- 2009年11月
- 2009年10月
- 2009年9月
- 2009年8月
- 2009年7月
- 2009年6月
- 2009年5月
- 2009年4月
- 2009年3月
- 2009年2月
- 2009年1月
- 2008年12月
- 2008年11月
- 2008年10月
- 2008年9月
- 2008年8月
- 2008年7月
- 2008年6月
- 2008年5月
- 2008年4月
- 2008年3月
- 2008年2月
- 2008年1月
- 2007年12月
- 2007年11月
- 2007年10月
- 2007年9月
- 2007年8月
- 2007年7月
- 2007年6月
- 2007年5月
- 2007年4月
- 2007年3月