FX予言集 フィリップFXブログ
クロス円は侮れない
先週の為替相場は、中国株の大幅下落に伴い先進国でも株式相場の調整売りを警戒してか、クロス円は週前半に下落したものの米国ダウの堅調を受けて後半急激に買い戻されて行って来いの展開となった。 終値は今年の高値に近づく形となり、本日もシドニー時間では欧州通貨のストップハンティングに連れて大きく上昇したが、日本時間に入り利食い売りに押されている。 今日の高値から1円以上下げると再度レンジに戻る展開になりやすく、上げ基調の中の調整相場色が強くなりそう。 ドルでは一旦ドルが見られたが、月末理由や米国金利の低め誘導などで再度ドル売り傾向が強まっている。 リスクテイクの元となる株式相場の下支えとしては、米国の公的資金を受けた金融機関が米国債を積極的に買っており、これが金利上昇を阻んでおり政府への恩返しと見られてはいるが、実のところは公的資金投入の際の政府との合意がなされていたのではないか。 新興国の株価が昨年9月のリーマンショック時の値段を越えていることから、先進国でもそこまでの上昇が期待され始めている。 ちなみに米国ダウは11000ドル、日経平均は12000円だ。 日経平均は今の水準から12000円までは下落が早く出来高も非常に少ない中での動きだったため、上げが加速するのではとの臆測も出てきているようだ。 米国内での消費者物価の低下がコスト安に一役かっている報道も出ており、株式相場上昇の背景が少しずつ増えている中であり、住宅価格の下落の落ち着きと合わせて先行き景気に明るさが出てきたのは大きいだろう。 最後の悪化懸念である失業率に希望が出てくると上昇に弾みがつき、
リスクテイクのシンボルであるクロス円が大きく跳ねる下地ともなろうから、ここ1,2ヶ月の経済動向は重視しなければならない。 毎年の米国株式への投信売りが出る9,10月を控えての動きで先読みの鍵が見つかるかポイントとなる時期に近づいてきた。
2009.8.3日 11:22更新
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