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FX予言集 フィリップFXブログ

本来の動き

円売りでのドル円上昇が、シティバンクへの政府保有報道でドル高へと背景が変わっていった。 金曜日には、一時ユーロ高とはなったが利食いを先行させていた事で昨日のECBトリシェ総裁の発言で一気に下落に拍車が掛かってしまった。 その内容は、ユーロ圏のシステムは世界の他の先進国と同様で深刻な緊張状態にあり、金融システムが景気回復を阻害しているという事であった。 今週は、ドル円の上昇基調から95円の壁を前にして利食いから調整となると思われたが、昨日の94,95までの上昇はドル高への相場の思惑が強いものだと感じられた。 さすがに一回では抜けなかったものの、94,00は堅いと東京市場で証明すれば、今夜のニューヨーク市場での95円台の可能性は強まってくる。 材料はシティバンク以外でも、AIGへの公的資金注入の可能性や株安など事欠かない。 AIGの株価は、昨年60ドルから今は0.5ドル付近、シティバンクは先日1ドル台もあり、GM社は今月に3ドルを割れ今では1ドル台での推移となっている。 これらの企業は破綻を織り込んでの推移となっているようだ。 実際に破綻しても、ダウ平均には悪影響はあまりないのではないか。 株式と連動していたクロス円は、ここのところにきてドル中心の動きとなっているために、本来のクロスの動きとなっていて乱高下が続いている。 その中でも、早々と金利を0に近づけている英国のポンドは戻り基調に弾みがついているようだ。 ユーロポンドの短期ターゲットである0.85台へ向かっているために、ユーロ円は121-123円レベルで頭を抑えられる公算が大きいが、ポンド円は140円台に乗せてきてもおかしくはない。 ポンドドルは先日、歴史的なレベルの1.4割れを試したことで、ゼロ金利までの織り込みはしている。 ポンドドルの1.4割れは、2.0と同じく異常なレベルであり、同じ時にユーロポンドが薄い年末年始相場でパリティに近づいたタイミングを考えると、いわゆる突っ込んで投げを誘う相場を演出してしまっていたために、逆にドル高基調とはいえ堅調さを保っている要因ではないか。 確かに英国は異常な経済状態だが、他の先進国も異常であるため通貨間のレベルに差がそれほど付くことはないはず。 これから、欧州の経済環境が悪化すれば、米国の世界的な先導役は変わらないだろうが、新興国が新しい需要を作り出しマネーの動きに変化をもたらす事は、世界的な経済バランスでいうと良い事だと思っている。

2009.2.24日 10:25更新

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