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FX予言集 フィリップFXブログ

米国の経済対策

金融安定化法案が発表されたが、それまでに期待で織り込んでいた株価とクロス円は、当たり前のように利食いに走った。 というかショートポジションまで作ろうかという下落であった。 クロス円は欧州通貨が下がらない限り、ドル円の下が堅い様子なので、これから下追いするのはきつい感じで、シカゴの円ショートの玉が増加してしまった今では、下がっても買戻しが出てきやすいからだ。 通常は昨日の勢いから、クロス円は下攻めがあっても良さそうだが、昨日から動きが緩慢でレンジ相場となっていて、方向感に欠けているのがその証であろう。 それと、日本の輸出企業を筆頭に企業業績の見通しが予想以上に悪化していて、これ以上円買いとはなりにくくなっているのも理由の一つではないか。 
比較したくはないのだが、日本のバブル後の政策からすれば迅速な動きと言える。 大体の大枠を決めてからの詳細とはなり、それを細かくルール付けしてからの作業化の方が時間がかかるので、企業からの文句が来ないよう省庁は大変であるが、思い切って早めに出した評価はそのうちに市場にも反映されると考えている。
 対策があちこちに飛んでわかりづらいと思うので、下のようにまとめてみました。
(金融安定化策)
1. 不良債権買い取り基金
米国政府主体で当初約5000億ドル(約46兆円)の基金を作り、最高で1兆ドルまで増額される予定。 いわゆるバッドバンクに近い制度となる。
2. 貸し渋り対策
    この対策はFRBが昨年11月に導入したのを拡大し、不動産や自動車などのローンを担保にした証券化商品と交換に最大1兆ドルの金融機関への貸し出しをすることで、間接的に個人への融資を活発にしていく狙いがある。
3. 新たな公的資金による金融機関への資本増強として、3500億ドル(約31兆円)
枠を設ける。
 
(景気対策)—- 来週までには採決される予定。
総額8380億ドル(約76兆円)
1. 企業減税
2. 所得税還付 — 一人当たり500ドルが還付される。
3. 公共投資 — 今後2年間で約350万人の雇用を目標にし、環境エネ       ルギー対策として風力やソーラーエナジーなどへの投資や州財政への補助金も含まれる。
 この内訳は、1.2の減税措置に約36%が費やされて、残りの約64%は財政支出に充てられる。

2009.2.12日 5:33更新

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