FX予言集 フィリップFXブログ
市場は先をみている
米国雇用統計では、失業率7.6%、非農業部門雇用者数変化マイナス59.8万人、などが軒並み予想以上に悪く、株価やドル相場にネガティブな影響を与えると思われたがそうではなかった。 先日から書いていたように市場が悪い結果を織り込んでしまっているために、逆に景気対策の規模が増大する可能性が大きくなり、指標が暗示する景気悪化懸念は米国の財政赤字の材料をひとまず置いておく形となっている。 更に米国や英国が迅速に金利を引き下げているのに対し、ほかの先進国は利下げ余地が残っているので、それらの国の通貨は対ドルでの上昇が見込みづらい。 ドル安の懸念となる財政赤字は増大しているが、ドル安の動きが出てくるのは景気回復が見込まれるようになってからではないだろうか。 それまで、利下げ余地をなくし、限りなくゼロ金利に近づけていった国の通貨から買われると予想している。 そのよい例がポンドであり、1%まで下げているので限界低金利に近く対ドルでは上昇を鮮明にしている。 これからは、1%の金利が為替相場での線引きとなってくるのではないか。 この傾向を市場参加者が読めてくれば、早めに対ドルでの上昇を仕掛けていくため、段々と低金利姿勢を示していくと逆にその国の通貨の戻りのタイミングは、前者の国と比べて早くなってくる。 次は1.5%まで利下げを行う国の通貨が上昇すると思っている。 そうして、米国の景気が落ち着く頃にはドル安傾向が見えてくるはずである。 このシナリオが外れるとすれば、米国の景気回復が予想以上に遅れた時であろう。 その時は、市場での波乱が予想され意外な円高も視野にいれておく必要があるよう気がしている。
2009.2.9日 6:14更新
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