FX予言集 フィリップFXブログ
セリングクライマックスなのか
金曜日は大幅な円高となった。 一日のレンジで、ポンド円が20円を超えたのは、90年以降私の記憶にはないと思っていたが、93年にポンド暴落の時、ジョージソロスがポンド売りを行っていたときに、20円幅があったようだ。 その頃はポンド円のレートがあまりなかった時であまり覚えていない。 その後も1998年に15円ほどのレンジはあり、その時は3日で約30円下落していた。 98年のポンド円は230円を割り込んだところから暴落し、先述の下落から10円ほど戻した後、だらだらと3ヶ月間も下げ、180円を割り込んだところで揉み合い相場となっている。 短期で大きく動くのは、上げではなくいつも下げる局面である。 この年は、6月にドル円が145円強の円安に対し政府が円買い介入を行った年であって、その後米国大手ヘッジファンドLTCMの破綻があり、大きくドル安になった時がポンド円の下落と一致している。 また93年のポンド暴落の時は、ポンドドルが2.0000から1.4付近まで約半年で下落していた。 そのデータを基にすれば、現在の相場でもこれから1000ポイント下落の可能性も否定できない。
また、ドル円が98円台から90円まで一気に下げた背景には、信用不安での円キャリーの撒き戻しがあり、ドル円単体よりはユーロ円や豪円、ポンド円などのクロス円の売りが影響したものと思われる。 薄い相場で買いが乏しい中、各レベルにあるストップをどんどん巻き込みながら、さながらセリングクライマックスのような感じで暴落の一途をたどっていた。 今週は揉み合いになると予想していたが、米国株が2002年の10月31日付けた7197ドルの安値更新まであと少しのところまできていて、それを割れて更に下がるとなるとそうも言ってはいられないだろう。 明日には米国ケースシラー住宅価格が発表され、市場の注目材料の一つとなっている。
2008.10.27日 11:26更新
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