FX予言集 フィリップFXブログ
介入は期待しない方がいい
現在の原油は89.20ドル辺りで推移していて、先週の88ドルの安値から少し反発している。 高値の99ドルからの中東からの利食いが旺盛との観測で一旦大きく売られだしている。 原油で稼いだ資金を世界中の有益と予想される地域の株式や土地、また企業買収にもつぎ込んでいるような報道が増えている。 いよいよ、オイルマネーが欧米中心のサブプライムでのクレジット縮小の支え役となってきそうだ。 一旦信用取引が増えて一方でマイナスが出ようとも、世界のどこかの市場が上昇してお金が回っていくので、この信用経済計画??は今のところ成功している、それに中国やインドと始めとした人口の多い、イコール潜在需要の多い新興国などが資本経済システムの中に組み込まれていくということは、この国々の物価や市場も上がっていき更なる信用でのお金が増大して、中央銀行は新札をどんどん刷ることになる。 それが早く日本にもやってこないかと、首を長くしているのだが、世界的な商品高での食品や原料ばかり高くなって、給料や株価はなかなか上がっていかないのが、我々のきついところだ。 早くオイルマネーでも何でもいいから、どんどん日本企業を買収してもらいたいものだ、少しずつ鎖国を解かないとこの国は潰れてしまうのでは、と心配になるこの頃である。
そうはと言って外貨を買うにも、今のこの相場では手が出しづらい。 ドル円は111.20で止められたが下も110.30からは、買い需要がありそうで支えられそう。 ターゲットは112.70-00までとみている。 それからは、再度売りに押されて来年3月までに100割れを試しにいくだろう。 今回は下がっても、介入の期待はやめておいたほうがいいと思います 約4年前の2003年にドル円が101円まで下がっていく中での介入額は約20兆円(ということは一般の方々の外為証拠金通常取引単位の10万ドル単位に置き換えると、約200万ロットというとてつもない額)のドルを買って、全て米国債に流しているのですから、外貨準備高もその一年で倍以上に増えており、現在ほぼ最高の90兆円もの外貨を保有していることになっています。 米国と日本の金利差が利ざやとなるので、今はプラスですが、前年度との差額での収支となるので、これから米国の金利が下がっていくと毎年マイナスと計上することになります。 介入金額は補正予算を組んだり、政府債権であるFBを発行すれば集められる訳なので、限界は考えなくてもよいと思うのですが、米国金利がどんどん下がる場面(ドル安)での介入は、日銀だってしたくはないでしょう。 今は米国の貿易赤字の相手としては中国がもっとも多いですから、日本が介入してドル円を上げたとしても彼らの赤字の減りは以前とは違って、効果は薄くなるので、決断まで時間が掛かるのではないでしょうか。 円通貨ペアーを買うにも、その辺をじっくり考えて投資していただきたいと思います。
2007.12.3日 1:30更新
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