FX予言集 フィリップFXブログ
将来のバブルの芽が怖い
昨日は、クロス円の上昇が際立っていた。 FRBが大幅利下げの雰囲気も醸している中、クロス円が上昇して先日の戻り高値突破を窺わせるような勢いである。 0.25%の利下げは完全に織り込み、0.5%でもあるかのような飛ばし方ではある。 原油の上昇も、円安、ドル安の両面でクロス円をサポートしている、その裏づけとしてポンドドルやカナダ通貨が強い。 押し目を作りながら、ゆっくり上がっているので堅調に見えるが、実際はG7で為替の協議がされなったとこからの、ドル安欧州通貨高が引っ張っている。 ドル円は需給面での動きに限られているから、方向性が出ていない。 単独では売られ、しかしクロス円のばらしで買われるという状態。 FOMC後は、ドル円にも影響が出てくるであろうから、クロス円の上昇も気をつけなければならない。 ユーロ高への同意が進んでいるユーロ各国首脳陣の意向から織り込みすぎの感がある欧州通貨は、上がりすぎるとイベント後に一旦調整となりやすい。
さすがに上がるとはいっても、市場は行き過ぎは是正するであろう。 ただ心配なのは、米国サブプライムローンの金利上昇と年末という時期である。 サブプライムの金利悪影響はすぐには出てこないから、時期の方が気になる。 相場がそんなに薄くなるわけではないが、ここ5年ほどの年末相場では、一方通行の動きが目立つため、また今年もなのかと感じているので、そこの見極めがまた肝心となってくる。これからのFRBと欧州の出方次第だが、しばらくはドル安が基本線となるのは確かであろう。
日本がドル安で円高方向となると、物価は落ち着くが、輸出企業決算に多少は響いてくるため、株価が伸び悩み、物価と株で利上げはまだまだ遠のくのではないであろうか。 救われるのは欧州通貨高で欧州から文句がでなければ、こちらでの収益でなんとかしのげる。 日本も米国も金利を上げられないために、またまたじゃぶじゃぶ金が世の中に増えて、あちこちでバブル発生と将来のインフレの芽がたくさんでてくるのは、間違いない。 最近の小麦暴騰で、食品各社が悲鳴を上げている。 値上げせずに、中身を減らさなければ、消費者も買わないのだから非常にシビアである。 まあ日本人の平均体重が減って、ダイエット食品が売れなくなるかもしれないが、 そんなにシビアなのに外国産の食品は絶対買わないなんて風潮もおかしな話である。 次は一体何が暴騰するのであろうか。
2007.10.30日 4:48更新
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