FX予言集 フィリップFXブログ
米国は、乗り切れるのか?
米国政府は、サブプライムローン不安に対しファニーメイーとフレディマックという2大住宅抵当公社
の資金供給能力を拡大するよう議論している。 これらは、民間金融機関からローン債権を購入し、投資家に転売する目的で作られている。FRB,ECBやカナダ政府などの先進国は、市場への資金を14兆も流して、この危機を乗り越えようと必死だ。 この問題は、予想よりも大きく根が深いものではないかと感じる。 それに、住宅ローン関連の金融商品発行が急減していて一般投資家が危機を感じてリスクを減らそうとしている。 それなのに、2大住宅抵当公社(これから、F&Fと呼ぶ)を動きやすくし、一般投資家にローン債権を購入する動きを増長すれば、短期では良いかもしれないが、長い目でみるとバブルがまた増大されかねないことになる。米国国民は消費に関しては、貪欲な国民であるから、しばし汽笛を鳴らしてサブプライムローン会社を救済するより、ある程度ハードランディングの方向へ早く持っていかないと、気が緩みやすいのではないか。 この辺で、消費も一旦落としていかないと、後々金融機関の不良債権のもとになりそうで危険な匂いがする。 5年ほど前まで、グリーンスパン議長の時に再三の警笛にもかかわらず、F&Fは不正会計がなされていたのに、ここでまた復活させると、リスクの元になりかねないような気がする。
もう少し議会も、深く、長期展望に立って議論したほうがいいのではないか。それとも、私の知らないところで大きな危機が迫ってきているのかは、わからないところだが。。。
クロス円は、欧州のサブプライム問題でドル円とは無縁で落ちている。キャリーが復活するのはもうないのか、じっくり様子を見ていきたいところだ。
2007.8.14日 8:41更新
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