FX予言集 フィリップFXブログ
サプライズ
米国の雇用統計前哨戦であるADP雇用統計が発表され10万人増の予想から27万人増と過去最大増という大幅乖離の結果で一気にドル買いへと傾斜し、ドル円はあっさりと83円を捉えた。 しかし83.20付近は抵抗ラインが多く、その後のISM非製造業景況感指数も予想を上回ったものの83円台前半でのもみ合いが続いている。 ADP雇用統計は2006年から民間の経済予測機関が発表しているもので、非農業雇用統計に絡んでくると見られており市場へ与えるインパクトが徐々に大きくなっているように思える。
過去最大の伸びは約25万人で、減少幅はリーマンショック後の78万人程度である。 昨年は約マイナス8万人からプラス9万人となっており、最近にしては大幅な増加として捉えられる。 ここのところ雇用と住宅関連指数に懸念があったために大きなサプライズとして見なされることで、抵抗ラインが多い位置まで上昇してきたドル買いもドルインデックスも節目の80を突破している。 更に欧州でギリシャとドイツの債券利回り格差が過去最大となっていることで、ユーロ売りからのドル買いも相まって上昇トレンドに乗っていくかの狭間が年初からいきなり訪れたことになる。 金曜日の雇用統計は残っているが、これも予想を上回るとドル買いムードが高まる可能性もある。 テクニカルで追っていくと、ドル円85円、ユーロドル1.2台達成でドル買いへ傾斜していくと思っている。 本邦輸出企業は3月末までに手当てをしたいドル売りが多く残っていると見られ、簡単にはその壁は越せないだろうがもみあいながら84円台はゆっくりと上昇していくのではないか。 逆に反転があれば84円に乗せるのは難しいと思っており、しばらくは81-84円での動きが続く可能性もある。 ドル円はひとまず12月の高安からのフィボナッチトレースの最終抵抗である83.65を目指していきそうだ。 今週中にこれを捉えると先日高値の84.50付近までの可能性は増してくるだろう。
2011.1.6日 2:57更新
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