FX予言集 フィリップFXブログ
りっぷさーびす?
今朝方ウォールストリートジャーナル誌のインタビューで、米国ガイトナー長官がドルはユーロや円に対してこれ以上低くなる必要はないとの発言があったことで、ドル円は81円丁度付近から一気に82円手前まで急進したが、その後は大きく戻され元のレベルへと回帰している。 これでドル高となるどころか82円の重さ確認ともなったことで軟調推移の展開となりやすく、下攻めの動きが出てくるのではないか。 昨晩カナダでは本国通貨はドルに対して切り下げ容認発言も出ていて、シンガポールの件と同様にドル安容認の動きへの同調という思惑からドルは再度売られやすくなっており、G20以降の動きには注意が必要となってきた。 ガイトナー長官の発言はリップサービスに過ぎなく、本音ではドル安でもいいと思われていることは市場が見透かしているためにドルへの評価は変わらないであろうから、日本サイドとしては困りもの。 とりあえず姿勢を見せるためにもG20後に79円台があれば介入の可能性が強まってくるが、75円辺りまで放っておいてドル安への批判を強める戦略の方が実際戻りの速度は早いのではないか。 今日の日経新聞一面で報道があったようにNTTデータが米国の企業買収で1000億円を使っていて、これはドル買い需要。 もし円高が進んで10社同じ件があれば1兆円となり介入にも匹敵する規模となり相場にはある程度の影響があるだろう。 政府も早く法人税引き下げを実行し、円高基調のうちに外国企業の進出を促して雇用に好影響を与えるなどもっと素早く出来ないものか。 米国FRBバーナンキ議長が金融緩和に対して積極的な意思を見せているために、他国が何をやってもドル安傾向へ傾きやすいが、相場があまり期待し行き過ぎることから反動があるところまで過熱感が出てくるところまで行くのかどうか、ボラティリティーが上昇しだした今はそこまで考えが及んでしまう。 そこまであるとすれば、ユーロドルの1.5とドル円の75円であろうか、計算するとその時ユーロ円は112円台の推移となる。 欧州からドル安への文句が増えてくれば越したことはないが、まだそのレベルに達するまでは時間が掛かりそう。 また英国は米国と政策面で同調しているので、通貨安へ向かっている様子でユーロポンドの堅調さがそれを証明している。
2010.10.21日 4:36更新
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