FX予言集 フィリップFXブログ
デフレ懸念
クロス円は総体的に中国株の上昇や欧州経済指標の好結果を背景に堅調推移であった。 その中でユーロ円は一時114.72辺りまでの高値を付けたのは、ユーロの買い戻しによるところが大きかった。 ユーロドルは抵抗線を次々と破っていき順調に値を伸ばしていて、1.3100突破でかなり下値不安が後退している。 これを堅古なものにするには、週末にこのレベルより上で推移してほしいところである。 今週中に1.29割れがなければしばらくは上昇トレンド継続となりそうだ。 次の関門が1.34台となっているが、ここまで到達する前に利食いで調整する動きも出てくると予想している。 この動きの背景となっているのは、ストレステストでの悪材料出尽くしとドルへの信認の弱さであって、昨日はカリフォルニア州が財政への非常事態宣言をし、ムーディーズが米国債への格付け維持に対して債務削減計画の必要性を示したことでドル売り要因とされユーロを後押しした。 ドル売り要因が出尽くしてしまうと、今度はこれを背景に買っているユーロへ売りが逆に出てしまうためにチャートでテクニカルとのタイミング次第となってくる。
ユーロ円ももみあってはいるが、今は雲の中で推移しており少しずつながらも上昇しているのは健闘に値する。 来週に入ると雲の上限が115円まで下がってくるために、このまま推移すればその辺の攻防次第で方向の見極めがしやすくなる。 米国へはデフレ懸念が少しずつ囁かれており、そこを材料にして経済指標の結果から米国ダウへの売り圧力が強まるとクロス円は一気にトレンドを失う可能性もあり、その点からは微妙な位置にあると言えるだろう。 それを占う意味でタイミングを考えると、来週金曜日に発表される米国雇用統計は重要な指標となる可能性がありそうだ。
2010.7.30日 9:45更新
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