FX予言集 フィリップFXブログ
ドル安へ傾斜
豪国の利上げはもしやと思っていたが、市場にはサプライズで積極的に住宅価格上昇からインフレへの動きに対しての懸念があるようだ。 豪ドルは素直に反応し、金利先高観まで台頭して大幅に上昇となっている。 またアラブ湾岸諸国が米ドル利用を中止し、通貨バスケットの利用に移行するとの方向で協議中だとして、ドルが全面安となった。 世界的に景気上昇期待が豪国の利上げによって大きくなり、クロス円は上昇している。 ドル円の下落は完全にドル安によるものであり、円高ではないために、この状況で日本が単独ドル買い介入するのは難しい。 やるとするならば各国の協調介入であり、その可能性が議論されても不思議ではなかろう。 ゆるやかなドル安のパターンだと、介入より米国財政赤字削減を要求するコメントが増えてくるのではないか。 G7に入っていない豪国の勇み足のように感じられる利上げから為替に大きく影響を与えるならば、先進国連合の枠組みにも再考察の必要性が高まってくる可能性がある。 まだ世界的に2番底が懸念されているタイミングである中で、各国はもう少し連携を密にする必要が迫られる。 そもそもは、米国国内需要を海外諸国に移そうという米国政府の意図に反するような動きがこれからも出てくるならば、せっかく上昇してきた株式相場に冷や水を与えかねない。 そうでなければ、世界経済の米国一国支配からの脱却が早まるのではないか。
2009.10.7日 10:38更新
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