FX予言集 フィリップFXブログ
なかなかのやり手
さすがに88円台のドル円は遺憾であったが、ブルーンバーグでの会見で財務大臣の口から「以前話をした為替レベルの事は、マスコミが誤解しているようだ」と煙に巻いた様子の話し方であった。 しかし会見の内容を吟味すると、民主党は今まで長く続いた輸出企業を支える為の通貨安の利用はやめて、内需を拡大したいという意図であった。 ということは、ある程度のゆるやかな円高であれば何も文句はないという事であろうか、それとも水準が変わればコメントも再度変えてくるのであろうか、私は後者だと思っている。 とすれば今回の財務大臣のニュアンス変更は合理的であり、市場へのメッセージとしては成功であったように思える。 藤井財務大臣は以前同じ立場であった時に介入を成功させているだけに、彼の発言は極めて影響力が大きいと考える市場参加者が多く、ここはうまく切り抜けて欲しいところである。 実績も十分の大臣は、米国政府筋とも関係が深く、親交も多いので、円高理由ではなくドル安背景からのドル円の下落となると協調行動に出る可能性もないとは言えない。 今回は円高が背景なので、コメント介入で市場を落ち着かせたのは、彼が為替水準に詳しいことからタイミングを図っていたとも考えられる、もしそうであればなかなかのやり手である。
今日は米国ダウ平均の124ドルもの上昇もあって、ドル円は88円台前半からの折り返しから買い戻す流れを引きついでおり、90円台前半までの戻りをみた。 介入の可能性へのコメントと、仲値後の買収絡みなど実需の買いをバックに買い仕掛けが出ていた様に思える。 買戻しもここまでくると急だと見なされるだろうから、利食いの後89-90円台での攻防で次の動きを占う必要があるだろう。
2009.9.29日 11:28更新
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