FX予言集 フィリップFXブログ
各国の思惑
米国FRBは先日のFOMC議事録で、住宅ローン担保証券(MBS)購入プログラムの混乱を最小限に抑えるためにMBS購入の規模縮小と期限延長について協議が行われた模様。 またガイトナー財務長官は、景気回復はまだ予断を許さず、出口戦略は時期尚早との見方を示している。 英国と米国は未だ景気に対しては懸念をもっており、対して欧州は出口政策の話し合いを持ちかけようとスタンスの違いが表れてきた。 各国の基本的な考えに基づいていくと、先行きの金利動向が読めてきそうである。 米国と英国は金融緩和や財政支出に対して依然肯定的であり低金利継続の流れ、一方欧州は商品相場などからくるインフレを懸念しているのか金利は若干強含みの展開が予想される。 一方、オセアニア特にオーストラリアでは経済指標の好転から利上げという臆測も呼んでいるが、政府は否定的であるために中立かと思われる。 為替相場でもオーストラリア通貨は既に上昇しており、利上げニュアンスが強まらなければある程度の調整期は必要であろう。
またFRBや各地区連銀は、住宅関連は落ち着きを取り戻しつつあるが、失業に対しては懸念があり大きな問題として残っているとう見解となっている。 そのため、市場関係者の間では失業率統計結果は重く受け止められやすいという意見が多い。 間主導の経済立て直しから民主導へと移行させるためには消費マインドの回復、拡大が望まれる。 それには失業率の低下、イコール就業率の上昇が最低限必要となってくる。
その米国失業率統計の発表を控えて、各国の株式相場が調整の度合いを強めている。 そのためにリスク回避の円買いの動きが強くなっていて、テクニカル上91円レベルは重要であるために、下がる前に手当てという輸出の円買いが強く出始めている。 今日も株価に反してドル円は下げ続けており、戻りの高値をことごとく抑えているのは輸出の売りオーダーが並んでいる証拠。 今日にも91.80を抜けて、91.50辺りまでの突っ込みの可能性は十分あり得る。
2009.9.3日 11:12更新
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