FX予言集 フィリップFXブログ
戻しの流れが強まるのか
昨日は、レンジ内での推移も周恩来中国人民銀行総裁からの提案である米ドルに代わる通貨を主軸に据えることで国際金融システムを改善させる方法に対し、ガイトナー米国財務長官の国際通貨基金での特別引出権(SDR)の使用はオープンだという見解を示して一瞬ドル売りとなり、ドル円は98円台から96円台まで下落したが、ドルの基軸通貨への肯定的な発言も出たため結局97円後半まで戻された。 材料としてはドル売り方向であるが、それほどドル不足ということであることと、この提案が非現実的だとする意見も混じり相場は中立となったようだ。 結局、レンジ内でのドルの推移もクロス円はユーロ円の130円台後半を底にしてしぶとくレンジに戻しており、ユーロドルの調整を見ていると来週のECB金利政策委員会後は再度上昇するオッズの方が大きいのではないか。 オセアニア通貨であるNZ通貨が今日は年初来高値更新をしていて、 オーストラリア通貨もそれに付いているのを考慮すると金利の高い通貨にマネーが動いている。 これは、世界的な景気底打ち、イコール金利低下打ち止めと見ている向きが増えてきている事を示している。 米国で不良債権問題をなんとか解決しようという動きや時価会計方式の見直しが見られることから、世界株式を引っ張るダウ平均が上昇していて、少しだが安心感が出てきたようだ。 中長期では、まだ景気先行きにはっきりしない悪影響があるのか懐疑的だが、一旦下げの戻しなのか、景気上昇のきっかけとなっているのかは相場が現している。 これからは、指標や金利政策の行方に注目が集まってきて、利下げ打ち止め感や指標結果の改善が見られるとこの流れが強まることとなるだろうから、頭に入れておきたい。 このシナリオの流れに沿っていくとすると、為替では先進国の中で比較的高金利であるオセアニア通貨やクロス円の上昇がこれに連動していきそうだ。
2009.3.26日 3:49更新
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