FX予言集 フィリップFXブログ
ドル円にしては早い上昇だが？
ドル円堅調も株価には響かず、悪い円安となっていきそうな気配がしている。 今日の高値は９４，３０までは可能性があるが、９４円台は輸出の売りがあると思われ、ここから上昇するとしても時間が掛かりそうな感覚でいる。 オバマ政権が経済対策に続き住宅支援策を出して、なんとか景気回復に向けて早く動いてはいるが、市場はまだ不満らしいのか、株価にはほとんど反応していない。 根底にあるのは、金融機関の不安定さとそれに伴うきつい融資条件が企業の金回りを停滞し、徐々に個人の消費マインドを必要以上に低下させるところにある。 やはり、万全な金融機関の状態を作り出すまで、景気の上昇はないだろう。 それらの機関をなんとかしなければならないのに、巨大な自動車業界への救済までしなければならないのは大変である。 金融機関を潰すにもリーマンの前例があるだけに動けないし、自動車企業も雇用やぶらさがりの中小企業まで影響が及ぶために救済するしかないのだろう。 しかし、市場はそれをするなら政策への金額不足と見ているのではないか。 景気先行きの悪化懸念を受けてのドル買いだから、指標が良ければドル安となる展開はしばらく続きそうだ。
2009.2.19日 5:52更新
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