FX予言集 フィリップFXブログ
ECBの読み
今月20日以降に米国企業決算が集中するところを鑑みて株価への利食いから売りポジションへと傾向が移っている。 クロス円もそれに習い、ショートに振る動きが出ている。 特にユーロ円は、年末にユーロポンドで仕掛けておいてからの売りが出ているため下落スピードに拍車が掛かってはいるが、114-130円でのコアレンジは簡単には崩れないであろう。 今夜のECB政策委員会で0.5%の利下げは100%織り込んでいると見られ、予想通りであればユーロ買いであろう。 金利よりはその後のトリシェ総裁発言内容の方に注目は移っているようだ。 年末からECBのスタンスがインフレ警戒と景気の間で揺れていた。 昨年12月4日に政策金利を3.25%から2.5%へと大幅に下げていたことから、しばらく様子を見たいという総裁の発言があり、それを背景にユーロが乱高下となった。 さすがに昨年6月から4度連続の利下げを行った後だけに、これ以上はという考えもあったのだろうが、年末に近づいて足元の景気指標が予想を上回るペースで悪化し、米国金融機関も追加金融支援が必要になりそうなどと言われており、ECBも景気悪化歯止めへ早く動く必要があるとしているのだろう。 私的には、やっとわかったのかという感じがしている。 欧州内での住宅価格の上昇が米国のそれを上回っていたこと、米国金融機関と比べて欧州では決算で不良債権を維持したまま損失を出していないようなので、住宅価格や株価の下落で評価損が増加すると金融機関の更なる試練が大きくなりそう。 ECBの利下げが予想通りだと、その辺が背景にあるのかも知れない。 ドル円はしばらくユーロ円に振らされる展開が予想される。
2009.1.15日 6:59更新
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