FX予言集 フィリップFXブログ
久々ユーロのショートカバー
明日は米国雇用統計発表があり、昨日はポルトガル国債入札が予定されていたこともあり、テクニカルで下げすぎだったユーロドルはアジア市場で早々にショートカバーから始まり、欧州市場に入ったとたん上昇スピードが増した。 その後ポルトガル入札が成功し、残りのショートが買戻しを始めたようだ。 そうなると相場感ががらりと変わり、スペインの債券相場も上昇し、終いには今日の欧州中銀理事会でユーロ圏の債券購入拡大方針という期待感まで出てきたのもユーロの買戻しに寄与した格好となった。 更に米国当局者からのIMFを通じた欧州金融安定支援策に関する発言もあってダウ平均が上昇しドル買い、クロス円買いを呼んでユーロは一層堅調な動きが目立った。 これはファンダメンタルではなく、イベントタイミングを計ってのテクニカルな戻しでありフランスの格付けまで噂が出ての下げすぎだったのもショートポジションの膨らみに繋がっていた様子である。 米国雇用統計後はまだ分からない状況は続くと思われるが、相場が変化していくと市場の雰囲気やファンダメンタル分析にも影響を及ぼすこともしばしばであり、明日以降の動きは気になるところである。 ここからが年末本番の薄い相場となるから、一撃を食らわすような背景が出てくると一気の動きとなる可能性は否定できず、相場を休むにも休めない状況は続きそうだ。 変動率もしばらくは高止まりするのではないだろうか。 しかし米国ダウ平均の上昇は驚いた。 国内景気は雇用悪化懸念と不動産関連の動意が少なくあまり宜しくないようだが、ダウ平均だけは上昇している不思議な国である。 平均構成銘柄が30しかないのが平等性に欠ける指標だと思うが、これが世界株式の牽引役だから本当に信用していいのかわからない。 S&P500とかもあるが、30種銘柄がしっかりしていれば全体にも影響するので指標にしても意味がない。 このまま来年後半には14000ドル突破で史上最高値を目指すとなると、日経平均も20000円越えなければなんとも変だと思う人も多くなるだろうか。 日経平均は逆に変に公正性を重視し、くそまじめに225種にしたからコントロールが利かなくなった。 2000年の銘柄入れ替えでも高値の半導体名柄を多く入れてしまったためにその後は暴落となっている。 指標なのだから、5年に一度くらいの入れ替えでいいのではないのだろうか。 本物をなかなか見極められない媒体である金が中心の今の世の中は、私でも不思議な事が多いようにに思える、物づくりをしている人達は分かっていると思うが。
2010.12.2日 8:58更新
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