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FX予言集 フィリップFXブログ

変動率

今週は、4-6月期の米国企業決算発表が始まる。 8日にまずアルミ大手のアルコアから始まり、その後は来週となるが14日にゴールドマンサックスや16,17日にかけてバンクオブアメリカ、シティやモルガンチェースなどの金融企業が続く。 ここのところ中国からのドル基軸通貨への懸念が台頭していてドルに対してあれこれと意見があるようで今週行われるG8でも論議の一つとなろうが、景気減速時には政府が主導して回復に向かいたい為に、相場の変動率の上昇を嫌う各国が足並みを揃えようとするのが常であるから、ドル基軸通貨への懸念を払拭するような合意やコメントとなるだろうと考えると、大きな変動理由ともなり得ないはずだ。 また英国中銀が量的緩和プログラムを増額したことで、ポンドが若干弱めの展開となっている。 この通貨は相場の需給が小さい時にはボラティリティ(変動率)を追求するかのような特徴があり、短期のトレンドラインの下値が1.6230を割ってストップロスを狙いにいき、1.6180のサポートラインをターゲットにする可能性は充分あるから、もし下げるようなら頭にいれておきたい。
最近の主要為替の変動率低下で、ヘッジファンドの運用が思うように上がらない記事を読んだが、それはボラティリティの低下は物価動向から来るものらしい。 相場は世界同時不況によるデフレへの懸念を各国政府からの資金供給策に伴うインフレ圧力で相殺しているようで身動きが取りづらい相場環境になっているのが一因らしい。 変動率は昨年前半までは円キャリーの影響もあって2年近く下がっていたが、サブプライム問題を発端にしたリスク解消売りでポジションが急激に逆流し変動率の拡大に寄与した。 今年は、1,2月は動きが激しかったものの、その後は徐々に動きが緩慢となってきており相場動意の原因を探しているがあまり見当たらなくコメントも書きづらいほどだ。 ポジションも大きく傾く事なく推移しており、なかなか長期のトレンドを覆す動きやダマシが少なくなってきている。 今年前半は、4時間でもダマシを頻繁に見ていたのだが、3月以降は2時間、1時間のダマシと期間が短くなってきて、とうとう1時間でもダマシのような動きをみるのが少なくなっているのは、変動率の低下が理由である。 昨年のような異常に大きな変動の後だけに2-3年は現在のような動きが続くと見られている見方と、世界経済が2番底を探りにいくと動きが再度激しさを増すという見方というように、変動率から見ても2つの意見に分かれておりなかなか動きの兆候を掴むのが難しい状況だ。 ただそんな相場にも万物共通の動きはある。 それは何をしても重力には勝てないということだ。 またそれがわかっている現代人の頭にはそういう感覚がどこかに宿っているはずで、一旦相場(他の活動もほとんどがそうだが)が下がりだせば変動率が上昇するということである。 幸い金融商品は、株式の底辺が大きく個人投資家の基本となっているから、現物買いのような買いから入っていく癖のようなものが出来ている人たちは、重力を忘れている懸念が多少なりともあるだろう。 プロ(主に稼ぎを出したいヘッジファンド)はその辺を狙っているから、下げ相場に入りそうな時は逆張りは危険を承知で行う必要がある。 

2009.7.6日 12:54更新

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