FX予言集 フィリップFXブログ
本質を見極める
原油の高値73ドル台から一気に70ドル割れと乱高下となっている原油相場はリスクマネー復活の証なのだろうか。 クロス円の買いも円キャリーによってもたらされたものと考えても良いのかもしれない。 昨日の相場は見かけ上、米国消費者信頼感指数の50割れによってもたらされたリスクヘッジでのドル買いとなっているが、米国株式はロングの利食い、ユーロドルは行って来いとなりあまりファンダメンタルを意図したものではないようだ。 それより、欧州消費者物価指数の初のマイナスが欧州金利へ与える影響は大きいはずだが、リスクマネー以外でユーロ円の上昇の理由を捜すのは困難である。 本日も米国オラクルが45億ドルの社債発行でドル円の買いが入っているが、その理由もキャリーの買いが一緒に入っているのが裏にはあるのではないだろうか。 はっきりと景気回復が見られないまま、金融相場で先行きを楽観視してリスクをとると逆が恐ろしい、それは昨年学んだはずだが。 商品相場の再騰もその流れであろうが、リーマンショック以前まで戻したのはまだいいがそれ以前は既に高すぎていたのである程度まで下がらないという事は、米国年金基金の商品相場への投資や新興国からの政府基金が入ってきているのも一つであり、商品相場の高騰は先行き経済にはあまり宜しくなく、将来のインフレの大きな要因となるために日本以外は金利を上げる前提で低く維持しているのも解除する方向に行ってしまうのもうなづける。 バブルは幾度となく続き、ファッションの流行のように走っては躓き転び小さな痛手で済めばいいが、大怪我をすると入院期間が必要となるのは相場も同じで、インターネット時代では致し方ないところか。 そういう超変動時代となった現代の相場の中でも、流される事なく本質は見失わないようにしたいものだ。 今日のドル円の上昇も本物かどうか疑わしのだが。
2009.7.1日 1:24更新
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