風読記 フィリップFXブログ
QE3打ち出されず。
注目された米FOMC。事前に国債買い入れ枠拡大や新たなる緩和措置=QE3も、と言われる中で金融政策に変更なし。金利据え置き・国債買い入れ枠6000億ドルの維持と前回から何も変わらない内容となった。
NY時間早々に発表された小売売上高では市場予想を上回る好結果、自動車販売を除いた小売売上では前回が+0.4%、今回が+0.6%予想のところで+1.2%と大きな伸びを記録。欧州時間で軟化していたドル円が回復するきっかけとなり、またFOMC後に蒸し返されて好調さが意識されるなど好結果となった。
昨日米輸送大手のフェデックスが貨物取扱量が創業以来過去最高を記録したと発表し、先日のサイバーマンデーも過去最高の売上を記録していることでクリスマス商戦の活況が見て取れる状況にある。こうした中で来年に発表される12月小売売上も好調が見込まれるが、どれほどの伸びになるのかが注目される。
同じく来年のものだと、話を戻して米FOMC。今年のFOMCの全てで反対票を投じ続けたカンザスシティ連銀ホーニグ総裁が持ち回りの投票権者から外れることで、会合のバランスに変化が訪れることが確実視されている。2009年12月会合以来の全会一致での議決となるか。
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2010.12.15日 9:42更新
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