225耳より情報
225耳より情報(ブロードコム好決算は不発、日銀短観後の長期金利動向が焦点)
2025年12月15日 08:25
おはようございます。
12日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「朝方はメジャーSQの特別清算値(SQ値)が5万1000円を意識した動くになることが想定されます。」としつつ、「その後は、AI(人工知能)関連への売りが出るのか、米ブロードコムの好決算発表を受けて買われるのか、どちらの展開も考えられますが、いずれにせよ、SQ値より上で推移するのか、下で推移するのかで方向感が出やすい日と考えられます。」と書きました。
実際には、米ブロードコム株が時間外取引で下落したことを受けて東京市場でAI・半導体関連株は高安まちまちとなったことや、日経平均先物・オプション12月物の特別清算指数(SQ)値が5万0536円54銭だったことを受けて、日経平均先物(3月限)は寄り付き後に5万0500円近辺を下値として反発しました。銀行株や自動車株を中心に幅広く買われたこともあり、それを受けて日経平均株価も5万1127円まで上昇しました。
その後は5万0500円近辺の狭い値動きの横ばいで推移しましたが、大引けにかけて5万0800円台まで上昇しました。
夜間取引の日経平均先物(3月限)は、欧州時間は5万0500円〜5万0700円台で落ち着いた値動きでしたが、米国時間に入ると、AI(人工知能)バブルへの懸念が高まる中、資金がハイテクセクターから他のセクターにシフトしたことや、米FRB(連邦準備理事会)当局者らの発言を受けた米債利回りの上昇を受けて米国株が下落したこともあり、一時4万9740円まで下落しました。その後、5万0180円まで戻り上昇となる場面もありましたが、5万円を意識した動きで引けました。
15日の日経平均株価は、寄り付き前に日銀短観の発表があることから、取引時間開始後は国内長期金利の動向に左右されそうです。夜間先物を受けて5万円に近い価格からのスタートとなった場合、一目均衡表の日足の転換線(ローソク足9本分の高値と安値の中心値)の5万0300円付近への上値の戻り試しの一方、日足の基準線(ローソク足26本分の高値と安値の中心値)の4万9750円付近の下値を試す局面の両方が考えられます。



