225耳より情報
225耳より情報(パウエル発言、10年国債入札、ビットコイン相場)
2025年12月02日 08:25
おはようございます。
1日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「朝方より7-9月期法人企業統計調査、続いて植田日銀総裁の発言・記者会見を控えて、債券および為替相場の動向を睨みながら動くことが想定されます。下落局面では引き続き、3月期決算企業の中間配当の支払いに伴う配当再投資の動きからの押し目買いも期待されますが、5万円近辺ではデリバティブ取引に絡む投資的な動きに要注意でしょう。」と書きました。
実際には、朝方は売り買い交錯で5万0366円まで上昇して始まりましたが、その後急速に下値を探る展開となり、午後にかけて4万9215円まで下落する場面がありました。
植田日銀総裁の金融経済懇談会での発言を受けて、今月18~19日の日程で行われる日銀金融政策決定会合で利上げに動く可能性が高まったとの見方から、外国為替市場では1ドル=155円台半ばまで円高が進み、 AI・半導体関連など主力ハイテク株などを中心に売りがかさみました。
夜間取引の日経平均先物(12月限)は、円買いドル売りに加えて暗号資産のビットコイン相場の売りが続く中、午後10時台に4万9100円割れまで下落しましたが、米国経済指標の発表と米国長期金利上昇に連れてドル円相場が反転上昇したことを受けて、一時4万9600円台まで上昇しました。
2日の日経平均株価は、一目均衡表の日足の転換線(ローソク足9本分の高値と安値の中心値)である4万9400円近辺から押し目買いが入るかどうか、および、上値が夜間取引の高値である4万9600円台で抑えられるかどうかがポイントになりそうです。
日本時間午前中に予定されているパウエル米FRB(連邦準備理事会)議長の講演に要注意のほか、お昼近辺に実施される10年国債入札後に方向が変わる余地がありそうです。



