225耳より情報
225耳より情報(中間配当再投資が支えも、日銀総裁発言で振れやすい展開か)
2025年12月01日 08:25
おはようございます。
28日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「米国市場が感謝祭翌日の短縮取引で薄商いとなりそうなことから5万円を挟んだ横ばいで推移すると想定」と書きました。
実際には、小幅に上昇してスタートしましたが上値は重く、買い一巡後はマイナス圏に転じ、一時5万台を割り込む場面がありました。その後は、値頃感からの買いが流入し、大引けにかけて5万0250円近辺まで上昇しました。3月期決算企業の中間配当の支払いに伴う配当再投資の動きも指摘され、鉄鋼や紙パ、建設、銀行などのバリュー系銘柄が底堅く推移しました。
夜間取引の日経平均先物(12月限)は、米取引所CMEグループの電子取引システムで米東部時間27日夜にシステム障害が発生したこともあり、欧州時間は5万0100〜5万0250円の小動きに終始しました。その後の米国時間に入ってからは小売の「ブラックフライデー」への期待や月末特有のドレッシング買いもあり、5万0350円まで上昇する場面がありました。
1日の日経平均株価は、朝方より7-9月期法人企業統計調査、続いて植田日銀総裁の発言・記者会見を控えて、債券および為替相場の動向を睨みながら動くことが想定されます。
下落局面では引き続き、3月期決算企業の中間配当の支払いに伴う配当再投資の動きからの押し目買いも期待されますが、5万円近辺ではデリバティブ取引に絡む投資的な動きに要注意でしょう。
一目均衡表の日足の基準線(ローソク足26本分の高値と安値の中心値)5万0436円が上値のめどとして考えられます。



