風読記 フィリップFXブログ
格言・閑散に売りなし
「閑散に売りなし」と格言にあるが、このクリスマスでの閑散は別物ということか。薄商いとなる中でユーロはやはりPIIGS問題に関して中国のポルトガル国債購入が報じられたが、中国人民銀がコメントを拒否したことや、ドイツ商工会議所から現状の欧州寒波の経済への影響を懸念する声明が出されたことで逆に下落。しかし、ポンドの下落がこれをさらに上回る。BOE議事録が強く嫌気されたことでユーロはポンドに対しては上昇するという結果になった。
米ドルは昨夕から軟化。ここ数日の安値83.50を下回ったことで市場センチメントは売りに傾いていたところで第3四半期GDP・個人消費それぞれの確報値が嫌気されNY時間で83.40まで下落、明けてのアジア時間では再度軟化しこのNY時間での安値を下回って推移している。
こうした各通貨の動きに対して堅調だったのが豪ドル。対米ドルで1.00を回復。明日以降キリスト教圏では休日となり、イギリス圏では振替休日とボクシングデーで火曜まで休日となるが、この中でのさらなる上値追いとなり前回高値の12月15日1.0030を抜けてくるというやはり「換算に売りなし」になるのか注目したい。
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2010.12.23日 11:41更新
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