風読記 フィリップFXブログ
NY時間で大きく動いた昨日、まとめ。
※昨日の主要指標など
・米 前週分新規失業保険申請件数
43.6万件(前回発表値 40.7万件)
・ECB政策金利 1.00%(据え置き)
・トリシェ総裁会見
「流動性措置の解除を遅らせる」
「国債購入を継続」
「EU支援基金の拡大に反対しない意向」
○NYダウ 終値11362.41ドル+106.63ドル
○NY原油 終値88.00ドル+1.25ドル
米雇用統計への期待感が根強かった市場だが、昨日の米新規失業保険申請件数が週間43.6万件と前週の40.7万件から悪化したことで期待感に水を差すことに。40万件を下回ればさらに期待感も高まるか、という中だっただけに興ざめとなったしまったか。
同じ時間に始まったECBトリシェ総裁の会見、「流動性措置の解除を遅らせる」「国債購入継続」と出口戦略の延期が表明されたかと思いきや、「EU基金の拡大に反対しない意向である」とも示され、ユーロにはネガティブなものとなった。
これらでリスク回避主体の動きとなったが24時の中古住宅販売の好調さや原油価格の上昇で一転してリスク選好へと風向きが変わる。ドル・ユーロともに戻しが入り特にユーロドルではトリシェ総裁の会見前の水準1.315を上回る1.321でのNY時間終わりとなった。
そうした流れを受けての今日。主眼はやはり22時半の米雇用統計となる。各連銀指数からISM製造業景況指数、ベージュブックまで雇用統計の好調さを示唆するものが続いていたが、果たして。ちなみにブルームバーグ集計の事前予想中央値は+15万人ということで前回の+15.1万人と同程度のものが見込まれている。
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2010.12.3日 8:19更新
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