225耳より情報
225耳より情報(大方の予想に反しての大幅上昇を受けて)
2025年06月17日 08:25
おはようございます。
16日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「イスラエルとイランとの間の攻撃の応酬が拡大する動きを受けて売りが先行する展開が想定されます。その一方、日銀の金融政策決定会合の結果発表を17日に控え、国債買い入れ減額幅の縮小が見込まれることから為替相場が円安ドル高に振れやすいことからの下支えも見込まれます」と書きました。
実際には、中東情勢の地政学リスク緩和を期待した買い戻しが先行したことに加え、日銀金融政策決定会合の結果発表を控えて円安ドル高が進行したこと、および、投資判断格上げに伴うアドバンテスト株の高騰から、逆に大きく上昇する展開となりました。
損失回避のため、先物売りお維持ションの買い戻しや3万8000円の権利行使価格のコールオプション売りポジションに対するデルタヘッジの先物買いを迫られたこともあり、寄り付きの3万8056円近辺を底値として3万8300円台まで上昇しました。
夜間取引の日経平均先物(6月限)は、イスラエル・イラン情勢が落ち着く方向に進んでいるとの見方から原油先物価格の下落が加速したことを背景に、3万8600円まで上昇する場面がありました。その後も、3万8500円を下値とした横ばい圏で推移しました。
17日の日経平均株価は、日銀の金融政策決定会合で国債買い入れ減額幅の縮小が議論される見通しですが、既に円安ドル高と株高で織り込んでいる可能性もあることからさらなる上値試しの動きは限定的とみます。
3万8700円台の上値を試す余地の一方、上値試し後の売り局面では3万8500円の節目で押し目買いが入るか、売りが加速するかが問われそうな局面となることも考えられます。