225耳より情報
225耳より情報(イスラエルとイランの攻撃の応酬激化を受けて)
2025年06月16日 08:25
おはようございます。
13日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「先物とオプションの6月限の最終決済に関する特別清算値(SQ値)の算出のイベント終了後に方向感が出やすいことから、3万8000円割れを契機に売りが加速しやすい展開に注意が必要と考えます。」としつつ、「一目均衡表の日足の転換線である3万7900円台、基準線である3万7600円近辺などへの下落の可能性もある」と書きました。
実際には、日経平均先物と株価指数オプションの6月限の特別清算指数(SQ)値が3万8172円となる中、午前9時過ぎに「イスラエル軍がイランで攻撃を実施した」との報道が流れるとリスク回避姿勢が強まり、日経平均は午前10時過ぎには一時3万7540円まで下落しました。
週末要因に加え、今晩の欧米市場の反応を確かめたいとの見方が強まり、後場にかけて下げ渋り、大引けにかけて3万7800円台まで買い戻されました。
夜間取引の日経平均先物(9月限)は、ドル円相場でドルが買い戻される流れを受けて3万8100円台まで上昇する場面がありましたが、14日の午前3時過ぎにイランからの報復攻撃の報道を受けて3万7800円台まで下落しました。
16日の日経平均株価は、イスラエルとイランとの間の攻撃の応酬が拡大する動きを受けて売りが先行する展開が想定されます。
その一方、日銀の金融政策決定会合の結果発表を17日に控え、国債買い入れ減額幅の縮小が見込まれることから為替相場が円安ドル高に振れやすいことからの下支えも見込まれます。
一目均衡表の日足の転換線(ローソク足9本分の高値と安値の中心値)である3万8000円近辺、同基準線(ローソク足26本分の高値と安値の中心値)である3万7700円近辺が意識されやい動きとなると想定します。