225耳より情報
225耳より情報(中東情勢は一転して緊張緩和の兆し)
2025年06月24日 08:25
23日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「日本時間22日に米軍がイランの核施設を攻撃したことを受けてイランによるホルムズ海峡封鎖への懸念が高まったことから、大幅下落から始まりそうです。一目均衡表の日足の転換線である3万8212円、日足の基準線である3万7870円が下値の目処として意識されやすいところ」と書きました。
実際には、朝方に下値を模索したものの、3万8000円を維持して下げ渋りました。下値確認後は為替の円安を追い風に、朝方弱かった半導体関連銘柄にも買い戻しの動きが及んで、3万8300円台まで上昇し、日中高値を更新しました。
夜間取引の日経平均先物(9月限)は、為替の円安ドル高の進行を受けて3万8600円近くまで上昇しましたが、米連邦準備理事会(FRB)のボウマン副議長の利下げに関する発言を受けて一転して円高が進んだことから3万8400円まで下落する場面がありました。
その後、イランがカタールの米空軍基地にミサイルを発射とのニュースが流れ、一時3万8250円まで下落しましたが、カタールが迎撃に成功したと伝わり、ミサイル発射については事前にイランからカタールへ通告があったとの報道もあって安心感につながったことから、3万8600円台まで急反発しました。
24日の日経平均株価は、中東情勢の地政学リスク減退から寄り付きは高く始まりそうですが、原油価格の下落、および為替の円安ドル高一服といった外部環境の変化を受けて上値が重くなり、23日の高値である3万8368円近辺まで下値を模索する展開を想定します。