225耳より情報
225耳より情報(米中高官会談の具体的詳細待ち)
2025年05月12日 08:25
おはようございます。
9日の「225耳より情報」で、日経平均株価について「取引開始後にミニ先物とオプションの5月限の最終決済に関する特別清算値(SQ値)算出のイベントを経て、週末の米中閣僚級会談への期待から3万7700円台近辺への上振れもあり得る展開を想定します。下値は3万7300円台近辺までで押し目買いが期待される」と書きました。
実際には、SQ値(概算)が3万7572円となった中、寄り付き後に3万7400円台で上値を抑えられましたが、3万7200円台から押し目買いが優勢となりました。
週末の米中高官協議への期待を背景に、大引けにかけてトランプ米大統領による相互関税の話が未だ出ていなかった3/27の安値と同水準の3万7557円まで上昇しました。
夜間取引の日経平均先物(6月限)は、米中貿易摩擦の緩和期待を背景に欧州株が買われたことを受けて3万7650円まで上昇する局面がありましたが、米国株式市場の取引時間中は、楽観論と警戒が入り混じる展開となり、3万7500円近辺を軸に、3万7300円近辺まで押す場面もありました。
12日の日経平均株価は、ロシアとウクライナ、インドとパキスタンの2つの地政学リスクが緩和される動きが続いたことや、半導体ファウンドリ世界最大手TSMCの4月売上高が堅調だったプラス面の一方、トランプ米政権が航空機・部品にも関税を検討するとの報道も出てきたことから、3万7500円超えでは戻り売り圧力が高まる展開を想定します。
スイスで開催中の米中高官会議の動向が明らかになることで株価が振れやすいこともあり、下振れの際には深押しの可能性への警戒も必要でしょう。(具体的な詳細は、日本時間の夜間以降の発表になりそうです。)